製造現場・物流倉庫などで欠かせないホイストクレーン(天井クレーン)。日常的に稼働しているからこそ、「いつもと少し違う」変化を見逃すと、重大な事故や長期のライン停止につながる恐れがあります。当記事では、ホイストクレーンのメンテナンスを検討すべき主要な兆候をわかりやすく整理しました。安全で安定した運用のために、ぜひチェックしてみてください。
1. 異音が発生する(ギシギシ・ガタガタ・金属音)
クレーンの異音は、ワイヤロープ・ギア・ベアリング部の摩耗が進行している可能性があります。
特に、
- ギシギシとした摩擦音
- ガタガタという衝撃音
- キーンという異常な高音
は、放置すべきでない初期兆候です。異音がする状態で使用し続けると、部品破損や落下事故につながるリスクがあります。
2. 動作が重い・遅い・引っかかる
「前より動きが鈍い」「スムーズに上がらない」という場合、
- モーターの劣化
- ブレーキの摩耗
- 潤滑不良
- 電気系統のトラブル
などが疑われます。クレーン動作の“違和感”は、作業者が最も気づきやすいポイントです。少しでも重さを感じたら、すぐに点検・修理・メンテナンスを依頼しましょう。
3. ワイヤロープのほつれ・サビ・変形
ワイヤロープは最も重要な消耗部品の一つです。以下が見られたら、即点検レベルです。
- ほつれ、素線切れ
- サビ・腐食
- 潰れ、波打ちなどの変形
- 外径の減少
ワイヤロープの劣化は、吊り荷の落下や大事故に直結します。小さな損傷でも、早期交換が必要です。
4. ブレーキが効きにくい・荷がスリップする
ブレーキが弱まっていると、
- 荷が止まりにくい
- 荷がゆっくり下がってしまう(スリップ)
といった現象が発生します。
これは、ブレーキライニングの摩耗や調整の不良が主な原因で、非常に危険なサインです。早急な整備が必要になります。
5. クレーン走行の蛇行・がたつき
天井走行式のクレーンで、
- 走行が左右に振れる
- レール上でガタつく
- 異常な揺れが発生する
といった症状がある場合、車輪・レールの摩耗、偏摩耗、芯ズレが疑われます。
放置すると、レール破損やクレーン脱線の可能性もあります。
6. 制御盤・電気系の異常(焦げ臭い・表示異常)
電気系統の異常は、目視で気づきにくいものの“重大事故につながる兆候”が多く含まれます。
- 焦げ臭いにおい
- 異常な発熱
- 操作盤のランプ点灯異常
- 接触不良による動作のばらつき
が見られたら、早急に専門業者によるチェックが必要です。
7. クラッチ・ギアの滑り・振動の増加
荷を上げた際に、
- ズルっと滑る
- 稼働時に振動が増える
という現象は、クラッチやギアの摩耗が主な原因です。
放置すると、突然荷が落下する可能性もあり、危険度はかなり高いです。
8. 設備が古く「10年」メンテナンスを実施
ホイストクレーンは耐用年数があり、10年を超えると劣化が一気に進む部品が増えていきます。
法定点検を実施していても、
- 経年劣化
- 配線の硬化
- 制御系の老朽化
が増えるため、10年超えは特に注意すべき時期です。
愛知・岐阜エリアのホイストクレーンの点検・修理・メンテナンスならお任せください!
ホイストクレーンは、一見正常に動いていても内部では劣化が進んでいることがあります。異音・動作不良・サビ・摩耗・電気系の違和感など、小さな異変を感じた時点で、早めにメンテナンスや点検を依頼することが大切です。安全・効率・現場の稼働率を守るためにも、定期点検+異常時の早期対応を習慣化しておきましょう。
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